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アメフトを勉強しよう〜4-3ディフェンス〜

 こんにちは。水中で呼吸できるようになりたい。一度はみなさんも夢見たことがあるのではないでしょうか?わたしはいまだに真剣に夢見ています。地球温暖化が叫ばれる昨今、地球には海という最大の避暑地が残されています。今後、気温の上昇とともに海水温も必ず上昇するはず。そうなれば人類は海中で生活することも可能となるでしょう。しかし、解決しなければならない問題があります。それは呼吸。われわれ陸上で生活する生き物は肺呼吸で生命活動を維持しています。ところが、海中で生活しようとなると肺呼吸では酸素を取り込むことができません。これは由々しき問題です。

 少し前、どうして人間は水中で呼吸できないのか真剣に考えたことがあります。ご存知のとおり魚はえら呼吸をしています。肺呼吸とえら呼吸の差はなんだろうとネットを漁ってみると、呼吸の仕方は同じですが、水中では肺呼吸に必要な酸素量に足りないそうです。どこかの大学では酸素濃度が高い液体の中にマウスを入れて実験したところ、問題なく呼吸できたという結果が出たとのこと。これは活路を見出した感があります。とはいえ、実際の海にはそのような酸素濃度が高い環境が整っていません。人類が海中で生活するには海中の酸素濃度を大幅に引き上げるか、少ない酸素量で活動できるシステムを構築するしかありません。それに海中の酸素濃度を引き上げた場合、海の生態系が崩壊する危険性もはらんでいます。

 まだ問題があります。皮膚です。陸上で生活する生き物は大気に触れて生活しているので、乾燥した状態で生きています。しかし、水中となると常に濡れた状態です。肌がふやけてしまいます。カバやクジラなど水中で長く生活する生き物は乾燥に弱い代わりに湿潤な水中で健康な肌をキープします。水陸両用で健康な肌を保つ方法が求められます。さらに目も問題です。透明度の低い塩の混ざった海中で十分な視界は確保できません。ゴーグルを常に身に付けて生活するのは面倒です。メガネをかけているわたしなんかは輪をかけてダメ。

 それでもわたしは水中で生活するという夢を諦めません。いつの日か海底帝国アトランティスを立ち上げるべく、日々お風呂で潜水を繰り返しています。

 

 アメフトのブログということを忘れ、熱く語ってしまいました。この前まではオフェンスのシステムについて勉強しました。今回からはディフェンスを知る時です。プレイコールがどうだとかは知りませんが、アメフトにおけるディフェンスの体型といえば、主に4-3と3-4に区別されます。大雑把に4-3はスピード型、3-4はパワー型という一般的な解釈があります。しかし、一体どのようにして守るのでしょう。以前にもディフェンスの基礎知識として説明したことはありますが、改めて細かく特徴を見ていきましょう。今回は4-3です。

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どうしても口内炎が気になる



※4-3と3-4の最大の違いはランディフェンスの時に分かるので、ランの守り方について説明していきます。

 

フォーメーション

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これが、基本的な4-3のフォーメーションです。4-3ではDLがOLの真正面にセットしません。少しずれたアラインメントとなります。

 

ギャップ負担

 ディフェンスとは漁業のようなものです。一人ひとりが責任を守ってボールキャリアーを囲い込みます。そのためにブロックを処理してボールキャリアーの走るコースを消すのです。4-3のギャップ負担を図で表すと下図のとおり。

 

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 なぜDLがOLの真正面にセットしないかと言うと、決められたギャップ負担を守るためです。4-3ディフェンスではDLがOLのコンボブロックを受け止める必要があります。コンボブロックを受け止めている間はそのOLの間であるギャップは潰していることになります。その間にLBは残りのギャップを埋める、これが4-3ディフェンスの基本的な考え方です。

 ではゾーンランの守り方を見ましょう。

 

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 これが右ゾーンの守り方。

 

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 続いてこれが左ゾーンの守り方。ご覧のとおりDLは同じギャップを担当します。これが1ギャップディフェンスと言われる所以です。4-3はDLの担当ギャップがプレイサイドに問わず同じギャップとなり、逆にLBはプレイサイドによって担当ギャップが変わります。

 動画でも守り方を見てみましょう。

www.youtube.com

 これの最初のプレイをご覧ください。

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 プレイが始まると全員、自分の負担となるギャップを詰めるように流れています。丸をつけているのはこの選手はカットバックという役割を担っているからです。RBにハンドオフしたとしても裏プレイに気をつけなければいけません。RPOとかね。ということで彼は動いてはいけないのです。

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 DLとマイクが綺麗に詰めたおかげでRBの上がるコースは無くなり、ほぼノーゲインと相成りました。
 

4-3 Under

 アンダーについても以前このブログで紹介しています。

 

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 アラインメントが変わっているのが見て分かると思います。アンダーがなんぞやと言うと、ストロングサイドのDTがノーズの位置にセットすることと、サムがエッジにつくことが特徴です。フロントを厚くすることで、よりギャップコントロールしやすくなるというメリットがあります。ダウンフィールドに出るOLが少なくなり、スクリメージライン付近で勝負しやすくなります。反面、抜かれてしまうと一気にロングゲインという危険性もあります。

 ギャップ負担は見たまんまです。DLが自分のセットしているギャップを、LBは空いたギャップを担当します。

 一応、ゾーンへのギャップ負担を示しておくと下記のとおり。

 

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 シーホークスなんかはアンダーが好みです。エッジやLBにSSを上げることでランへの守りも固めます。そのかわり、パスに対してはニッケルディフェンスのパッケージを多用するので、スピードで負けることはありません。

 

各ポジションの特徴

DT

 3-4ほど違いはないものの、ノーズの方が大きくディフェンスにおけるアンカーとなる役割は同じです。とにかくコンボブロックはまとめて受け止め、LBを自由に動かすことが肝要です。それにコンボブロックされても押されてはいけません。

 3テクDTは最近、特に重要なポジションとして認知されています。アーロン・ドナルドやダムコン・スーといったDTの出現によりパスラッシュにおけるDTの重要性は増す一方です。ひと昔前はDTがサックリーダーになるなんて想像もできませんでした。それを変えたのがドナルドです。コンボブロックを受け止める役割も重要ですが、ノーズよりスピードのある選手が多いです。

DE

 大まかに言うと長い人が向いています。背が高いというより長い。2メートル近い身長に長い手足、OTに負けないパワーが必要です。ほとんどの場面でコンテインマンとなるため、しっかりキャリアーをオープンフィールドに出さないようにしなければなりません。バイキングスのダニエル・ハンターなんかは典型的な4-3のDE体型です。ストロングサイドとウィークサイドでは微妙な違いがあり、ストロングはパワー型、ウィークはスピード型の選手となります。ウィークサイドは人数が少ないぶん、POAへの到達時間が早いので、素早くギャップを詰める必要があるからです。

OLB

 このポジションは3-4と4-3で大きく役割が異なります。3-4ではエッジラッシャーとして起用されることが多いのに対し、4-3ではカットバックやパスカバー要員として必要です。プレイサイドのOLBはギャップを潰してマイクにタックルさせるか自分でタックルし、プレイサイドとは逆のOLBはフェイクに気を配ります。RPOの台頭により、カットバックのLBは簡単に動かず、しっかりとプレイを見極めることが重要です。そして、近年はパスカバー要員としての役割が増しており、細身の選手が重宝されます。DEと同様の理由でサムはパワー型、ウィルはスピード型に別れます。ウィルの代表的な選手はコルツのレオナード・ウィリアムスです。

MLB

 マイクはいまのディフェンスで最も狭き門です。役割は昔からランストッパーやスパイがメインで、Sideline to Sidelineというように守備範囲が広い選手こそ一流です。OLのブロックを外し、RBを痛めつけることこそマイクの醍醐味であり、そのため体格もOLBよりゴツい選手でないといけません。しかし、フィールドにいるマイクはたった1人です。昔はLBであれば全員同じような体型の選手が多かったのですが、先述のようにOLBの役割が変わり始めたことにより、LBの中でもマイクのような選手は少なくなっています。フィールドに1人だけでいいと言うことはチームで抱えるマイクタイプのLBも少ないということであり、これこそ最も狭き門である理由です。ボビー・ワグナーやルーク・キークリーが代表的であり、リーグでもなかなか見つけることができません。

DB

 彼らはフォーメーションより戦術で求められる選手が変わってきますので、3-4と4-3での違いはそこまでありません。トレンドとしては背が高い選手が人気ということ。ニッケルディフェンスが基本となったいまではDBがOLBの役割も担います。身体が大きい方がパワーもあるので、高身長の選手を入れることでパワー負けを防ぎます。それでいてスピード負けもダメなので細身の高身長が多くなっています。シーホークスのDBを見ればよく分かります。ワグナーより背が高いDBがうようよいます。

 Sは現代フットボールで最も汎用性が必要なポジションです。先ほどRPOの台頭によりカットバックのLBが簡単に動けなくなりました。そうなるとランプレイにおいてRBのカットバックレーンが空いてしまうことになります。そのため、最近はSをエッジやLBの位置に上げ、8メンボックスにすることで空いたギャップを塞ぎます。

 

まとめ

 大体の特徴は説明できました。4-3は1番バランス良く守れるフォーメーションなので、最も普及しているフォーメーションです。時代によって多少の役割変更はあっても根底の守り方は変わりません。根っこの部分を理解すれば今後、多少トレンドが変わってもすぐに理解できると思います。次回は3-4について説明します。