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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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2019-20年シーズン NFLチームの戦術を予想してみよう〜AFC南地区〜

 こんにちは。ついに梅雨が明けました。あれっ?東北も梅雨明けた?まあいいや。すっかり日本にも本格的な夏が到来しました。暑い🥵 それでも去年よりはマシだと感じています。去年の暑さはかなりのものだった記憶があり、「ことしは涼しいですね」と言っているのですが、周囲からは理解を得られません。でも寝苦しい夜はそこまでないんじゃないでしょうか?そう思いませんか?そもそも真夏にフルスタイルで二部練した経験があるわたしからすればほんまに危険な暑さなど日本にはありません。そんなこと言うてる奴が熱中症になるもんなので、体調には気をつけていきます。

 

 さて、大急ぎで終わらせなければならない当企画、今回はAFC南地区です。過去には長期政権のチームが多かったような気がしますが、わたしの知るコーチもいまはいません。この地区の知識は10年前で止まってるレベルです。トニー・ダンジー(Tony Dungy)はいつやめたんやっけ?ほぼ鯖だらけの知識。というわけで勉強し直しました。

 

ヒューストン・テキサンズ

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ケツアゴも度が過ぎるとシワになる

オフェンス

 ビル・オブライアン(Bill O'Brien)HCはビル・ベリチック(Bill Belichick)の弟子です。ビルだらけ。といってもテキサンズのHCに就任してから5年ほど経っているのと、デショーン・ワトソン(DeShaunWatson)がペイトリオッツ流派のオフェンスとは全然違うタイプのQBなことも相まってスタイルはまったく違います。プレイアクションやスクリーン、ジェットスイープなどのテンポの早いオフェンスを展開します。ワイドアウトが素晴らしいこのチームではマッチアップなど考えなくても良いのです。プレイアクションで縦1発、スクリーンで取ってから走らせる、ジェットスイープで外を強引に捲ってしまうという力業でWRに任せてしまえば、勝手にゲインしてくれます。アホっぽい感じの書き方ですが、シンプルに強いオフェンスです。ワトソンが持ちすぎなければスイスイボールを前進させることができます。戦術より球離れを指導するべきでしょう。

ディフェンス

 ベテランのロミオ・クレネル(Romeo Crennel)がDCです。テキサンズは元々3-4のイメージがありましたが、4-3ベースの体型も増えているようです。戦術においても大きな影響を与えているのがJ.J.ワット(J.J. Watt)の存在です。一説によると彼はDLのどこにアラインしても良いという話を聞いたことがあります。んなわけあるか!と個人的に思っているのですが、どうなんでしょう?クレネルはDo your jobという非常にシンプルな考え方をしますので、あまり勝手なことをされると困るはずです。ワットが自身でホールを選択することが自分の仕事であるなら、問題はありませんが。4メンフロントからそのまま4メンラッシュしたり、1人パスドロップかスパイに充てる方法を取ります。昔ながらの3-4体型も使います。カバーはゾーンが主流で、カバー2からカバー4をよく使います。

 

インディアナポリス・コルツ

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記者会見前に酒入れてもうた

オフェンス

 フランク・ライク(Frank Reich)HCはさまざまなチームでコーチでした。元々のルーツはトニー・ダンジー政権下のコルツから始まっています。その後、ケン・ワイゼンハント(Ken Whisenhunt)のカーディナルスやノーブ・ターナー(Norv Turner)のチャージャース、ダグ・ピーダーソン(Doug Pederson)のイーグルスを転々としました。彼の目指すところはペイトン・マニング(Peyton Manning)が率いたK-Gunオフェンスでしょう。ノーハドルでアップテンポ、ランと縦のパスでDBをメタメタにすることが狙いです。しかし、ライクが目指すのはそう単純ではありません。なんのためにいろんなコーチのもとで勉強したのか?それはエア・コリエルやRPO、アンダーニースのクロスルートによるクイックストライクのパスなどいままでの経験の欲張りセットです。

※K-Gunオフェンスとはジム・ケリー(Jim Kelly)が使ったことで有名な戦術。ランと縦のパスをノーハドルでテンポよく進めることが特徴。ケリーやペイトン・マニングのようにQBとWRがしっかりと相手のカバーを読める能力が必要となる。ノーハドルでテンポを維持するためにメンバーの入れ替えやアラインメントの変更は少ない。ライクはメンバーの入れ替えやアラインメントにもバリエーションを求めているため、純粋なK-Gunではない。

ディフェンス

 マット・エバーフラス(Matt Eberflus)DCの下、ディフェンスは生まれ変わりました。ベースも3-4から4-3に変わり、スピード重視のディフェンスになりました。彼はLB育成に定評があり、ダリアス・レオナード(Darius Leonard)は彼の目指すディフェンスの象徴です。4-3となるとスピード派のディフェンスになります。カバーはゾーンで、カバー2を主に使います。少々ブリッツを入れてDLのパスラッシュを助け、ミスを誘います。そして、なによりこのチームのディフェンスが重要視しているのは集まりです。常に複数人がボールの周りにいることでターンオーバーのチャンスを増やすことが大事なのです。

 

テネシー・タイタンズ

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ちょちょっ、ただの冗談やんか。そんな怒らんといてや

オフェンス

 OCは前TEコーチのアーサー・スミス(Arthur Smith)が内部昇格しました。デリック・ヘンリー(Derrick Henry)が使えるRBということが分かったため、ことしはランとプレイアクション、オプションフットボールが中心になると思います。それに前OCのマット・ラフルアー(Matt LaFleur)の戦術からも大きな変化はないのでマーカス・マリオタ(Marcus Mariota)もやりやすいはず。そこまでマリオタの能力も無いとプロ入りして数年で判明したので、その方がシンプルで見込みはあるでしょう。

ディフェンス

 マイク・ブレイベル(Mike Vrabel)HCとディーン・ピーズ(Dean Pees)DCがディフェンスにおいて最も重要視しているのがディスガイズです。パスラッシュも誰が入ってくるのか、ゾーンカバーも何人ディープに下がるのかプレスナップから予測できません。ここで昨シーズン、ペイトリオッツと対戦した時の映像を見ましょう。

www.youtube.com

 最後の方がパスラッシュの戦法です。誰がラッシュして誰がパスカバーに下がるか一見分からないのが特徴です。元パッカーズのDCドム・ケイパース(Dom Capers)のサイコパッケージに似ています。

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パッカーズのサイコディフェンス

 ブレイベルが元ペイトリオッツのOLBということもあって、考え方はペイトリオッツディフェンスを踏襲しています。

 

ジャクソンビル・ジャガーズ

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下ネタ話す時は大体こんな顔なる

オフェンス

 このチームが意外と予想しにくいオフェンスです。オフェンス畑のHCダグ・マローン(Doug Marrone)は古臭い重厚なランゲームが好きなタイプのコーチですが、新たにニック・フォールズ(Nick Foles)を獲得したことによっていまいち分かりにくくなりました。ダグ・ピーダーソン(Doug Pederson)のハイブリッドオフェンスに慣れている彼にとってマローンの戦術がフィットするか難しい判断になりそうです。とはいえ、強力なレオナード・フォーネット(Leonard Fournette)がいることはフォールズにとっても助けになるので、ランゲームを中心にショートパス、プレイアクションが中心の戦い方になると予想します。

ディフェンス

 DCは継続してトッド・ウォッシュ(Todd Wash)が務めます。彼は以前シーホークスで働いていた経験があります。そしてDLの育成に優れています。その証拠にいまのジャガーズディフェンスはカライアス・キャンベル(Calais Cambell)やヤニク・ガコウエ(Yannick Ngakoue)らDLに支えられています。フィジカルな4−3ベースのディフェンスで、4メンラッシュを基本とし、所々ブリッツを入れるというスタイルになると思います。要所でブリッツを入れても優秀なCBがいるので、問題はないでしょう。

 

まとめ

 フットボールというのはディフェンスが1番重要です。硬いディフェンスがあって初めてオフェンスが生きるというものです。この地区はそこまでダメなディフェンスのチームはありません。引き締まった試合が期待できる一方、オフェンスが弱いチームが多いので、いつまでも得点できないでいるとディフェンスがスタミナ切れを起こす危険性を大いにはらんでいる綱渡りのチームも多い事実があります。しかしブレイベルなんてわたしからしたら選手のイメージしかありませんでしたが、いつの間にかHCまで昇進していました。わたしも古い人間になりつつあります。