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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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2019-20年シーズン NFLチームの戦術を予想してみよう〜AFC北地区〜

 こんにちは。わたしは生粋の関西人なんで当然お笑いが好きです。別に関西芸人が好きとかではなく、東日本出身の芸人も結構好きです。ネタやトークを見てるとここ数年はツッコミで笑わせるお笑いが増えたなという印象を受けます。昔は突拍子もないボケでインパクトある一言に笑っていました。しかし、最近の千鳥や霜降り明星なんか見てるとツッコミの一言で勝負かけてますよね。アメフトも昔はランを中心に時間を支配していましたが、いまやパスがオフェンスの中心です。なんやかんや時代の移ろいを感じる今日この頃。ちなみに好きなテレビは相席食堂です。純烈の小田井が出た回がお気に入り、あとテレビ初のマルチエンディングシステムも好きです。

 さて、戦術予想も前半が終わり今回からはAFCに入ります。一応この企画のルールをおさらいしておくと、HCとOC、DCの三役を基に過去の戦術からことしどのような戦術を使うか予想するものです。新任のコーチの場合は過去の在籍チームの戦術を考慮しています。チームの順番はわたしが独断と偏見に基づき考えた来シーズンの展望という記事と同じ順番です。それではいってみましょう。

 

ピッツバーグ・スティーラーズ

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宣材写真

オフェンス

 昨シーズンからOCはランディ・フィクナー(Randy Fichtner)に変わりました。WRコーチから内部昇格なのでそこまで変わらないだろうと思っていたら大きく変わりました。プロでのコーチングキャリアはスティーラーズ一筋のフィクナーは、長いことカレッジでコーチを務めていました。直近ではメンフィスでOC兼QBコーチでした。スティーラーズで大きく変わった点はスプレッドフォーメーションのパス重視の戦術に変わったことです。トッド・ヘイリー(Todd Haley)OC時代はレビオン・ベル(Le'Veon Bell)のランが主軸でしたが、そのベルも昨シーズン、金を求めて欠場。でも結局のところ、ベル無しでもやっていけるということを証明したシーズンでした。彼はベン・ロスリスバーガー(Ben Roethlisberger)にある程度プレイコールの権利を与えています。プレスナップリードでモーションを使いながらカバーを見極め、ムリだと思ったら簡単にオーディブルで変更することが可能です。ベテランのロスリスバーガーだから任せられることです。一方のランでは、スティーラーズは昔からフィーチャーバック1人にボールを持たせ続けるという基本方針は変わりません。

ディフェンス

 いかにオフェンスが強かろうがこのチームのアキレス腱はディフェンスです。マイク・トムリン(Mike Tomlin)HCはディフェンス畑であるものの、ディック・ルボー(Dick LeBeau)DCの頃からDCに裁量権があります。そして、ディック・ルボー引退後は2003年からLBコーチだったキース・バトラー(Keith Butler)が後を継ぎました。最大の変化はルボーが2ギャップ3-4だったのに対し、バトラーは1ギャップ3-4です。2人のOLを受け止めスクリメージラインを支配するために怪獣みたいなDLを揃えていたスティーラーズがどうしたことかと思いましたが、昨シーズン与えたヤードはリーグ上位の少なさでした。しかし、昨シーズン終盤は惜敗が続き、地区優勝を逃しました。どちらかというとDBに改善が必要でしょう。

 

クリーブランド・ブラウンズ

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出る杭は打つことを決めた男

オフェンス

 とにかくフレディ・キッチンズ(Freddie Kitchens)頼みだったのが昨シーズン。ことしはキッチンズもHCに昇格し、OCにはトッド・モンケン(Todd Monken)を迎えました。キッチンズはプレイアクションが好きで、モンケンはエアレイドオフェンスの使い手です。フィールドを縦と横に広げることによってディフェンスを分散させ、ディフェンスの集まりを悪くさせます。そして以前書いたようにオクラホマ大学はエアレイドオフェンスを使っており、ベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)はそのオクラホマ出身です。慣れ親しんだオフェンスにより今季の爆発が期待されます。ただし、ブラウンズオフェンスの躍進は優秀なRBの貢献が大きいことも忘れてはいけません。完全なエアレイドより昨シーズンのプレイアクションを中心としたフィロソフィーに少しエアレイドの要素を混ぜるくらいがちょうどいいはず。

ディフェンス

 昨シーズン、カーディナルスのHCだったスティーブ・ウィルクス(Steve Wilks)が新しいDCに就任しました。彼のキャリアをたどるとラビィ・スミス(Lovie Smith)時代のベアーズ、ノーブ・ターナー(Norv Turner)政権でのチャージャース、ロン・リベラ(Ron Rivera)率いるパンサーズでDBコーチやDCを担当していました。そして彼はずっとリベラの部下でした。というわけで4-3が根底にあるわけです。昨シーズンのカーディナルスは元々3-4主体のチームでしたので、人事的にはあまりマッチしていなかったのかもしれません。それでもリーグ全体で中ぐらいの成績だったので、戦術家としては優れているのでしょう。負けたら意味ないけど。

 

ボルティモア・レイブンズ

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フォークボールはこうやろ?

オフェンス

 ジョン・ハーボー(John Harbaugh)HCはOCやDCの経験がありません。スペシャルチームコーディネーターかポジションコーチくらいです。実際にプレイを考えるのは内部昇格したグレッグ・ローマン(Greg Roman)OCでしょう。彼はNFLからコーチングキャリアを始め、高校、大学でのコーチも経験したベテランです。基本的にはランヘビーなオフェンスで来るでしょう。QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)の能力を見てもそこまでパスが上手いとは思えません。昨シーズン途中からのオプションとパワー、プレイアクションを織り交ぜたオフェンスが中心でしょう。あとはたまに縦1発。

ディフェンス

 DCドン・マーティンデール(Don Martindale)という男について昨シーズンまであまり知りませんでした。しかし、レイブンズのトータルディフェンスを見れば、彼が偉大なレイブンズのDCにふさわしい男ということがよくわかるはずです。レイブンズなので基本は3-4ベース。パスシチュエーションではディスガイズの博覧会です。DLのアラインメントも歪なものでスラント、スタンツ、ブリッツを数多く仕掛けます。さらにLBをフロントに集めて誰がどうラッシュしてくるのか分からないディフェンスです。

 

シンシナティ・ベンガルズ

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オーラルケアには自信あり

オフェンス

 新HCザック・テイラー(Zac Taylor)は昨シーズンまでラムズのQBコーチを務めました。ラムズといえば、前回書いたように徹底的に自分たちにアドバンテージがあるプレイコールをします。それがベンガルズでどこまで上手くいくかは不明です。しかし、基本的な戦術はランとプレイアクション、そしてRPOです。優秀なRBを抱えるベンガルズですので、これらの戦法は上手くいくと思います。肝心のパスでダメならアンディ・ダルトン(Andy Dalton)もそこまでの男ということです。

ディフェンス

 ルー・アナルモ(Lou Anarumo)という新任のDCについてはあまり情報がありません。正式にDCを務めるのも今回が初めてで、過去様々なチームにいました。そのほとんどでDBコーチを経験していたということくらいしか分かりません。しかし、いずれのチームでも優秀なDBを育てています。また、ドルフィンズ時代にはザック・テイラーと同僚だったため、今回の起用に繋がったようです。過去の所属チームから察するに基本は4-3でしょう。そして、プレイコールはシンプルなものが多くなりそうです。ベンガルズも元々4-3ですし、シンプルなアサインメントは選手にとって分かりやすいことから思い切ってプレイできます。あまりブリッツを多用せず4メンラッシュと7人がパスドロップするという古典的なフットボールになりそうです。

 

まとめ

 結構新任のコーチが多く予想は難しいです。特にベンガルズ。チームはオーバーホールされ、全く新しいチームに生まれ変わることが予想されます。ブラウンズも大きく変わりました。ことしのBattle of Ohioは面白くなりそうです。スティーラーズとレイブンズは大きく変わりません。長期政権のHCなので、根っこは一緒です。しかし、レイブンズはQBがジャクソンになり、昨シーズン後半からのオフェンスを踏襲するでしょう。