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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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2019-20年シーズン NFLチームの戦術を予想してみよう〜NFC南地区〜

 こんにちは。何も言わずに下の動画を見てください。

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 この競技はなんでしょう?なぜこれがわたしのYouTubeのオススメに出てきたのか?ただ、1番の疑問はこの競技をやっている彼らはいつどこでこの競技の存在を知り、俺もやってみようという気になったのでしょうか?

 ただ痛みを我慢して相手の紐が切れたら勝ち、というだけに見えますが、どこで勝負をかけるかとかここは待ちやなとか細かい戦術はあるんでしょう。

 

 さて、来シーズンの戦術を占う当企画も第3回。NFC南地区まで来ました。いつも言ってることですが、なぜか1チーム思い出せない。今回はファルコンズでした。ではいってみましょう。

 

カロライナ・パンサーズ

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この落とし前エンコじゃ済まへんぞ

オフェンス

 ノーブ・ターナー(Norv Turner)OCはかつてチャージャースのHCでした。9月もプレシーズン、10月から本気出す。そんなニートが物事を後回しにするときの言い訳みたいな戦い方で毎年AFC西地区を我が物にしていた恐るべき男です。トロイ・エイクマン(Troy Aikman)が現役の頃はもうすでにコーチ業を始めており、大ベテランです。そして彼のルーツはエア・コリエルです。熱心にこのブログを読んでくださってる方ならもうお分かりでしょう。そう、縦のロングパスとランでディフェンスを縦に広げるのです。このチームにはイケメンRBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)がいます。ランでもパスでも彼が大活躍すること間違いなし!また、エア・コリエルは強肩のQBにはお似合いの戦法で、かつて指導したフィリップ・リバース(Philip Rivers)や現在のキャム・ニュートン(Cam Newton)にはピッタリです。それにカレッジスタイルのオプションフットボールも可能です。ショートとミドルレンジのパスが下手くそなニュートンとしてはことし、さらに戦術が浸透してやりやすくなると思います。

ディフェンス

 ロン・リベラ(Ron Rivera)HCは現役時代、LBでした。そしてLBコーチ、DCを経てパンサーズのHCになりました。そのためLBの育成に優れています。スピードがあり、タフでフィジカルなディフェンスを軸に4-3ベースのディフェンスを指揮しましたが、ことしは3-4の要素も組み込んでくるでしょう。パンサーズのフロントは引くほど強いので、部分的に3-4を導入してもフィジカル面ではなんの心配もありません。昨シーズンは4メンラッシュがほとんどでしたが、3-4にするとパスラッシュの幅が広がります。誰がラッシュするのか分かりにくくできるのです。ブリッツを多用するとマンカバーが増え、DBの負担も大きくなります。しかし、パンサーズは優秀なDBを従えているので、大丈夫。

 

ニューオリンズ・セインツ

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タンスの角に足の小指をぶつけた

オフェンス

 個人的にはこのチームのオフェンスがことし1番危険だと思っています。ハイパーオフェンスの象徴のようなチームで、パス全盛の現代フットボール最高のオフェンスのひとつです。細身ながら大柄のマイケル・トーマス(Michael Thomas)を縦に走らせながら、アンダーニースはアルビン・カマラ(Alvin Kamara)の独壇場です。カマラは現役最高のRBです。彼をスロットやHB、ワイドアウトからパスに使えばLBとのミスマッチが発生します。現代のRBはもはやランの能力よりレシーバーとしての能力が評価されます。そして、もう1人のQBテイソム・ヒル(Taysom Hill)を上手く使います。フィジカルが強く走れる彼をショートヤードのシチュエーションでセットさせることでディフェンスはランかパスか迷います。ショーン・ペイトン(Sean Payton)HCは天才です。

 

ディフェンス

 ロブ・ライアン(Rob Ryan)の後を継ぎここ10年ほどセインツディフェンスを率いるデニス・アレン(Dennis Allen)DCは4-3をベースとした割とスタンダードなディフェンスを好みます。ここ数年はニッケルが多い印象で、ランディフェンスには圧倒的な強さを誇ります。4-2-5のニッケルを多用し、ランが得意なチームには8メンボックスでフロントに厚みを持たせます。特にDLが強く、ことしはエッジのマーカス・デブンポート(Marcus Davenport)が重要な役割を果たすでしょう。気になるのは8メンボックスになる時、誰が8人目のボックスメンバーになるのか?順当に行けばSSが担当することになりますが、現在デプスチャートではSSの先発は空白。ボン・ベル(Von Bell)辺りに務まるかというのが課題です。

 

アトランタ・ファルコンズ

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顔の優しいストーンコールド

オフェンス

 OCがダーク・コター(Dirk Koetter)になりました。彼は2012年から14年までファルコンズのOCを務めており、今回出戻りしてきました。ヘビーランニングゲームを展開することで有名で、デボンテ・フリーマン(Devonta Freeman)とクアドリー・オリソン(Qadree Ollison)を軸にしたパワーランニングゲームが予想されます。昨年はゾーンブロッキングが多かったですが、アサインメントブロックで決まったホールにRBをブチ込む可能性大です。一方、パスはと言うと5歩や7歩の長めのパスが多く、フリオ・ジョーンズ(Julio Jones)、カルビン・リドリー(Calvin Ridley)、モハメド・サヌー(Mohamed Sanu)のワイドアウトにとっては活躍のチャンスが多くなりそうです。ラン、パスともにOLの力がモノを言うスタイルです。

ディフェンス

 HC兼DCのダン・クイン(Dan Quinn)がディフェンスを担当します。彼は過去にシーホークスのDCを務めていました。つまり、1 on 1の対決で勝たなければなりません。目指すところは2017-18シーズンのフィジカルなディフェンスでしょう。フットボールである以上相手には痛い思いをしてもらわなければなりません。4-2-5のニッケルディフェンスを基本にブリッツを多用すると思います。そして、彼の暴力的なスタイルにはキアヌ・ニール(Keanu Neal)が欠かせません。彼をシーホークス時代のカム・チャンセラー(Kam Chancellor)のように使ってこそこのディフェンスは生きます。

 

タンパベイ・バッカニアーズ

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アメリカ版ビギン

オフェンス

 HCブルース・エアリアンズ(Bruce Arians)がオフェンスを担います。もうRBに活躍の余地はありません。パス、パス、パスで攻めます。それも縦にどんどんレシーバーを放り込みます。マイク・エバンス(Mike Evans)やO.J.ハワード(O.J. Howard)のような選手にとってエアリアンズは希望の星となる可能性があります。しかし、それはQBがちゃんと投げることが前提です。結局のところ、ジェイミース・ウィンストン(Jameis Winston)がダメならすべて水の泡です。

ディフェンス

 DCも新任のトッド・ボウルズ(Todd Bowles)に決まりました。エアリアンズとは仲良しで、カーディナルスでも一緒でした。コーチングキャリアの半分を4-3、もう半分を3-4で過ごしました。直近の5年はジェッツでHCを務めており、3-4ディフェンスを使っていました。ですので、ことしのバッカニアーズは3-4になりそうです。ブリッツも多用します。単純なLBのブリッツだけでなくSブリッツやゾーンブリッツも使うことで相手オフェンスをディスガイズさせる腹づもりでしょうが、自軍ディフェンスも複雑さに混乱する恐れもあります。複雑なディフェンスはその複雑さゆえに自ら身を滅ぼす諸刃の剣です。

 

まとめ

 この地区はNFLトップレベルの危険なRBが数多くいます。彼らを上手く使う、そしてしっかり止めることがこの地区を優勝するために必要な戦略です。RBは不遇の時代にありますが、今後はパスで活躍できるRBにより再び復権するのではないかというのがわたしの考えです。LBとのミスマッチを誘えることから今後のパスオフェンスでは重要な役割となりそうです。少し前にTEがレシーバー化したのと同じように。