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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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2019-20シーズンのブランズはどうなるのか?

 こんにちは。ブログを始めた当初より閲覧回数も増えてきて、ありがたいことに5月は2,000PVを達成することができました。普段から読んでいただいているみなさんにはお礼申し上げます。しかし、ブログを始めるに当たって一つ失敗があります。それはブログの名前です。グーグルで調べても大学のブログばっかりでさっぱりこのブログに到達できません。みなさんはどうやってこのブログにたどり着いたのでしょう?インターネットの最奥と読んでも過言ないのでは?

 さて、前回までは来シーズンの展望として各チームの戦力を見てきました。その中で来シーズン最も面白いチームはクリーブランド・ブラウンズだと言いました。今回は来シーズンのブラウンズがどんなオフェンスになるのか、昨シーズンの動画から少し予習してみましょう。その前にひとつクイズを。下の写真は誰か当ててみてください。 

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ジュラシックパークやったらいっちゃん最初に死ぬ役

イカー・メイフィールド(Baker Mayfield)

 わたしが好きな動画を紹介します。NFLの解説がちょくちょく出してくれる動画です。これを見ると「なぜ、このオフェンスは上手くいっているのか」や「この選手はどうやってプレイしているのか」といったことがよく分かります。最近は選手のハイライト動画よりこっちの方がすきなんです。ありがとうNFL

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 デバイスをふたつ持っている方はパソコンで動画見ながら、スマホでブログを見るとかしてみてください。わかりにくくて申し訳ない。

0:13 まず最初のプレイ。ジェッツDはカバー3のゾーンカバーです。ブラウンズは3 by 1のセットで手前から3番目の選手がLBの間に入り込みます。これは以前、お勉強シリーズで説明したゾーンカバーの弱点であるシームを攻めた結果、通ったプレイです。

0:35 これはアントニオ・キャロウェイ(Antonio Callaway)に通したプレイです。画角的にカバーはわかりませんが、おそらくカバー2なのでは?でなければディープの真ん中が空くとは考えにくいのです。

1:13 まず、カバーはスパイが1人のカバー1です。つまりターゲットのレシーバーはCBと1対1の状況です。スパイが入っており、スクランブルも難しい状況でDLがスタンツを入れています。注目して欲しいのはラシャード・ヒギンズ(Rashard Higgins)が最後、内側に入る時に少し外に振ってからポストルートを走っているところです。これでCBは外に反応して負けてしまったというわけです。

1:44 これもシームを狙ったパス。非常にわかりやすいカバー2でメイフィールドも「これはYが空くな」とすぐにわかったのでは?あとはYがLBの裏に抜けるまで待つだけ。

2:07 プレイはX Shallow Crossだと思います。X(81番)とY(85番)が前後でクロスするルートです。ここで問題なのはカバーです。マンカバーでフックだけゾーンカバーが入っています。Xがプライマリーターゲットなので最初はメイフィールドもそちらを見ますが、どうやらディフェンダーはXに食いついて奥のYが空いています。TEデイビッド・ンジョク(David Njoku)がフラットゾーンにいるLBに被らないように少し斜めに抜けていくところをピンポイントのコントロールで投げ込みました。

2:57 どんなアサインメントかわかりにくい動画です。プレイアクションから左のレシーバーが大きくアクロスを走るということはわかります。ファルコンズDはマンカバーです。54番はスパイで、ブートレッグでポケットから出たメイフィールドにアタックをかけます。ただし、マンカバーは横に走るルートに弱いので、良いところに投げてしまえば通るという魂胆です。

3:35 オハイオの戦いから。ブラウンズはエンプティフォーメーション。ベンガルズはカバー2です。最初、メイフィールドは左を見ます。釣られてディフェンスも左に流れます。空いているレシーバーがいないのでメイフィールドは走ろうとします。するとLBはQBをタックルするために上がろうかと迷ってフリーズします。その裏にキャロウェイがスッと入ってくることで勝負あり。

4:10 ゴール前の状況ではディフェンスは大体マンカバーになります。見抜いたメイフィールドはRBとLBがミスマッチだということを悟ります。

4:49 パンサーズはカバー3です。縦にグーンと走り込むルートを2人が走ります。真ん中のSはどうしてもTEを見てしまうのです。これが縦に走りこんできたのでSはそっちに釣られますが、その裏にもっと縦に走りこんでいるレシーバーがおり、自分のゾーンを守れなかったという話です。そもそもCBもあんなに縦を抜かれてはいけません。

5:30 またもベンガルズとの戦い。これも単純なホイールルートです。ベンガルズはカバー1なので、プライマリーターゲットのホイールルートは1対1。絶妙なところに投げて、ジャービス・ランドリー(Jarvis Landry)も絶妙なキャッチ。まさにNFLレベルのプレイ。

6:07 ベンガルズは6メンラッシュに見せかけた5メンラッシュのマンカバー。ポケットが崩れたところを外に逃げながら、ナイススロー。

6:52 レイブンズは一見すると誰がパスラッシュするのかわかりません。プレイが始まる前の段階では最大7人がラッシュする可能性があります。ここでオーディブルコールを入れました。おそらくTEをプロテクションに入れたのでは?ところが実際には3人のみ。アンダーニースは分厚いカバー。ならばディープに投げようと冷静な判断を下したメイフィールドの勝ち。

7:41 ブラウンズはジェットスイープフェイクのプレイアクションです。このくらいのプレイアクションにNFL選手は引っかかりません。しかし、DBは混乱しています。左のSは1番内側のレシーバーが縦に走ってきたのでそれに釣られます。もう1人のレシーバーも縦に走ってきたのでディープのカバーが足りません。そこにつけ込まれTD。

 良いところしか見ていませんが、メイフィールドはパスが空くところをよくわかっています。プレイを始める前によくフィールドを見渡している証拠です。大学時代はあまり好きではありませんでしたが、なかなかどうして、良いQBではありませんか。

 

OBJとJUICE LANDRY

 続いてはLSU出身のWRを見ていきましょう。これもBaldy's Breakdownから。

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0:06 ランドリーのポストコーナーです。NFLレベルとなると一見なんのルートかわかりにくい。ポストに入る前にフェイクのカットを入れています。

0:42 オデル・ベッカムJr(Odell Beckham Jr.)も同じルートを走っています。こちらも同様にフェイクのカットを入れて上手くカバーをちぎります。

1:18 先ほどの動画の最後のプレイからことしのWR陣を占います。ランドリーはスロットレシーバー向きです。OBJはなんでもできますが、どちらかといえばワイドアウト向き。2つのオプションは非常に脅威となるというようなことを言っています。

2:09 これはOBJの能力の高さを示しています。ルートランニングで必ずインターセプトされない位置に身体を置いています。その後のランアフターキャッチも非常に素晴らしいルートで走ることができます。

2:53 今度はランドリーのルートランニング能力について。テキサンズはカバー4ルックのカバー1です。マンカバーのCBより内側にポジショニングしてSのカバーのシームに走りこみます。実際にはカバー3の走り方と同じです。

3:32 最後はOBJ。これは完全な身体能力の成せる技なので特に言うことはありません。強いて言えば、走り出しの手の使い方です。CBにバンプを打たれないよう組み手争いをしていますが、非常に上手く相手の手をさばいています。

 2人の実力はすでに証明されています。優れたルートランニング能力とランアフターキャッチは目を見張るものがあります。さらにボールが手に吸い付くようなキャッチ能力はまさに天性のもの。彼らは2人とも片手が届く範囲であればどんなボールでも取ることができます。

 

ニック・チャブ(Nick Chubb)

 最後はRB。では、ニック・チャブの動画を見ていきましょう。

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0:03 OLはゾーンブロックでTEが逆サイドにキックアウトします。ディフェンシブフロントはゾーンのサイドに流れます。最初に空いたと思われるところには98番が上手く詰めてきます。しかし、我慢強くデイライトを探し続け、最後に抜けていきます。

0:36 55番のブリッツは大ハマり。でもなぜかタックルできません。その後もポロポロとタックルミスが続き、TD。レイダースのDCはブチ切れ必至です。

1:14 典型的なパワーです。LGがプルアウトした穴から59番が入ってきますが、タックルできません。結果的にプレイは止まったものの、もし1st Down取られていたらチーフスのDCはブチ切れです。

1:50 これはメイフィールドの動画で説明したので、割愛。

2:33 よくあるインサイドゾーンです。LGはぼろ負けしてますが、LTはめちゃくちゃ外に押し出しています。ということで簡単にロングゲイン。これはLTを褒めるべきでしょう。

3:07 OLのブロッキングは失敗。あろうことかマイクがフリーです。そこでチャブは外にバウンスアウトします。これはアメリカ人はよくやるプレイです。ブロックが空いていないと見るや否や、1人で走り出す。

3:53 ゴリゴリのアンバランス体型から右サイドにゾーン。なぜ人が少ない方にプレイするかと言うと、POAを抜けるまでのスピードが速いからです。人が多い方にプレイするとPOAに到達するまでに時間がかかります。しかし、少ない方にプレイするとPOAまでの距離も短いので、プレイスピードは速くなります。このプレイではエッジは外に広がり、DTは内側に顔を出しています。それではオフタックルのホールが大きく空いてしまいます。LBが詰めてきたのも時すでに遅し。Cがしっかりブロックしてくれたおかげで、TDとなりました。

 チャブはジョージア大出身のRBです。ジョージアはここ最近RBが非常に優秀です。チャブのほかにもトッド・ガーリー(Todd Gurley)、ソニー・ミシェル(Sony Michel)、イライジャ・ホリフィールド(Elijah Holyfield)と毎年NFL選手を輩出しています。次のドラフト注目選手はディアンドレ・スウィフト(D'Andre Swift)です。ホリフィールドはスウィフトの交代要員でした。アラバマ大はプロ入り後すぐにショボショボになることが多いですが、ジョージア出身は違います。

 

まとめ

 OLには不安が残りますが、スキルポジションのタレント性は抜群です。選手だけで見るとプレイオフは簡単に行けそうな気がします。それとフレディ・キッチンズ(Freddie Kitchens)はプレイアクションとRPOを織り交ぜた的を絞らせないオフェンスが好みです。これで昨シーズンは絶好調のオフェンスを支えました。しかしながら、NFLは同じことで何度もやられるようなヤワなリーグではありません。ことしキッチンズがどのような戦術で来るのか非常に楽しみです。

 

余談

 ちょっとマジメに解説してみました。どうだ😤 どこがどうやって空くかとか説明できると経験者っぽいだろう?本音を言えば動画編集して直接コメントしながら解説し、YouTubeにあげる方がわかりやすくて良いのですが、まだまだWEB関係に疎いわたしにはそのスキルはありません。今後できればなあと思っているところです。アメリカ人の動画にはそのようなものがいっぱい転がっているので、今後の検討課題にしたいと思います。ただ、家ではっきりした独り言を言うのもなかなか恥ずかしい。編集用の機材も高いんだろうか?値段によっては貯金中のわたしにはキツイかも。

 わたしなんかよりもっと知識が豊富な方がいて、「ホンマにアメフトやってたん?全然ちゃうで」と言うような異論があればご指摘ください。わたし自身ももっとアメフトの勉強をしたいので、情報交換の場として有意義にこのブログを活用したいと思っています。