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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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来シーズンの展望〜AFC南地区〜

 こんにちは。きょうも本題の前に少しだけ。まずは下の動画をご覧ください。

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 いかにもアメリカの学生って感じのダンス動画です。このマスコットはブリガムヤング(Brigham Young)大学のコスモ・ザ・クーガー(Cosmo the Cougar)と言い、大学ではダンスキャラとして有名です。中の学生が今も在学しているのか、はたまたクーガー枠の学生がいるのかは分かりませんが、時々、女子大生と一緒にキレッキレのダンスを披露します。

 ちなみにブリガム・ヤングという名前から分かるとおり、キリスト教モルモン教が運営する私立大学です。そのため大学もモルモン教の総本山であるユタ州プロボに位置します。有名なシャーロック・ホームズSherlock Holmes)シリーズの第1弾「緋色の研究」では、悪の親玉としてブリガム・ヤングが書かれたことでモルモン教徒から批判が相次ぎました。作家のコナン・ドイル(Conan Doyle)は意に介しませんでしたが。

 さて、ブリガムヤング大学の豆知識はここまでにして、来シーズンの展望について考えていきます。今回はAFC南地区です。どうもわたしは南地区が苦手でNFCと同様、4チームがスッと出てきません。どうしてもプレイオフ争いで印象が薄いせいか、全チームを思い出すのに1分くらいかかります。そのおかげで毎回、思い出した後はアハ体験です😆。ペイトン・マニング(Payton Manning)がいた頃はコルツのための地区でしたが、それはもう過去の話。ほかの地区と比べた実力はともかく、毎年接戦の面白い地区です。

 

ヒューストン・テキサンズ

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  • 予想:地区優勝
  • オフェンス:平均得点 25.1 (11位) 平均獲得ヤード 362.6 (15位)
    平均パスヤード 236.3 (17位) 平均ランヤード 126.3 (8位)
  • ディフェンス:平均失点 19.8 (5位) 平均被獲得ヤード 343.1 (12位)
    平均被獲得パスヤード 260.4 (28位) 平均被獲得ランヤード 82.7 (3位)

 結構良いチームだと思います。DL以外は全体的に中の上から上の下くらいの選手が揃っており、特にこれといった穴はないのでは。スタッツもそんな感じです。若手とベテランが程よく在籍しており、世代交代を上手く図れば今後数年は強豪チームとして安定しそうな予感がします。

 QBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)が厄介です。肩が強く、脚も速い、デュアルスレットQBで、ショボいディフェンダーをスパイに入れてもタックルできません。WRはウィル・フラー(Will Fuller)とディアンドレ・ホプキンス(DeAndre Hopkins)の2枚看板です。縦一発のスピードは驚異です。RBのドンテ・フォアマン(D'Onta Foreman)は気になっています。昨年以上の活躍を期待します。ニック・マーティン(Nick Martin)は良いCです。ノートルダム大はOL生産工場です。ドラフトではOLを補強しました。タイタス・ハワード(Tytus Howard)とマックス・シャーピング(Max Scharping)は安パイな指名だと思います。

 このチームの見どころはなんと言ってもディフェンスでしょう。特にパスラッシャー。J.J.ワット(J.J. Watt)は近年ケガに悩まされてきましたが、昨シーズン復活。なんかNFLの解説が言ってたことで、彼はアラインメントを自分で決めれるそうです。「んなわけあるか😡」と思っていますが、実力は殿堂入りレベルです。彼が現代フットボールにおけるDLの重要性を1段引き上げました。彼の逆サイドにはジェデビオン・クロウニー(Jadeveon Clowney)がいます。大学時代からスタートの速さは際立っており、スラントなんか入れたらOLは触れません。もう1人、エッジのホイットニー・マーシラス(Whitney Mercilus)は良い働きをします。プロ入りからずっとテキサンズ一筋でサック数こそ少ないもののQBに確実にプレッシャーを与えます。DBは少しずつ駒が揃ってきました。Sのジャスティン・リード(Justin Reid)、テショーン・ギプソン(Tashaun Gipson)、ジャリール・アダイー(Jahleel Addae)は結構レベル高いのでは?CBにはベテランのジョナサン・ジョセフ(Jonathan Joseph)がいます。

 

インディアナポリス・コルツ

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あっ、傘忘れた
  • 予想:2位
  • オフェンス:平均得点 27.1 (5位) 平均獲得ヤード 386.2 (7位)
    平均パスヤード 278.8 (6位) 平均ランヤード 107.4 (20位)
  • ディフェンス:平均失点 21.5 (10位) 平均被獲得ヤード 339.4 (11位)
    平均被獲得パスヤード 237.8 (16位) 平均被獲得ランヤード 101.6 (8位)

 わたしの中のコルツのイメージはトニー・ダンジー(Tony Dungy)HCとマニング時代で止まったままでした。しかし、昨年ついに復活。プレイオフでも頑張りました。でもことしはテキサンズの方が一枚上手。それでもワイルドカードでプレイオフは進出すると予想します。

 とにかくOLが強い!特に左サイド。OTアンソニー・カスタンゾ(Anthony Costanzo)、Gクエントン・ネルソン(Quenton Nelson)、Cライアン・ケリー(Ryan Kelly)の3人は最強です。OLが安定すればQBアンドリュー・ラック(Andrew Luck)も安心です。スキルポジションは少し不足している感が否めません。TEエリック・イブロン(Eric Ebron)とWR T.Y.ヒルトン(T.Y. Hilton)が主なパスターゲットとなる一方、それ以外は微妙なところ。RBジョーダン・ウィルキンス(Jordan Wilkins)をもっとパスシチュエーションで生かせれば強くなりそうです。

 ディフェンスも結構良いメンツが揃っています。それも各ポジションに何人かずつ良い選手がいます。DLで言えばマーガス・ハント(Margus Hunt)やケモコ・トゥーレイ(Kemoko Turay)は巨体を生かしたパワフルなプレイが見応えあります。OLBはダリアス・レオナード(Darius Leonard)に注目です。コルツは元々4-3のディフェンスなのでエッジではなく、通常のLB的な働きをします。また、エッジのジャスティン・ヒューストン(Justin Houston)を獲得しました。パスラッシュの向上とリーダーシップに期待がかかります。DBは若手中心です。Sマリク・フッカー(Malik Hooker)、新人マーベル・テル(Marvell Tell)、同じく新人のCBロック・ヤ=シン(Rock Ya-Sin)は頑張ってくれるでしょう。

 

テネシー・タイタンズ

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男の見せパンがことしのトレンド
  • 予想:3位
  • オフェンス:平均得点 19.4 (27位) 平均獲得ヤード 312.4 (25位)
    平均パスヤード 185.9 (29位) 平均ランヤード 126.4 (7位)
  • ディフェンス:平均失点 18.9 (3位) 平均被獲得ヤード 333.4 (8位)
    平均被獲得パスヤード 216.9 (6位) 平均被獲得ランヤード 116.4 (18位)

 QBが安定してる分、3位にしました。HCマイク・ブレイベル(Mike Vrabel)という名前を以前聞いた時「ん?ブレイベル?あのマイク・ブレイベルか!」と興奮したのを覚えています。何を隠そう彼は元ペイトリオッツのエッジです。というわけでこのチームはディフェンスマインドなわけです。コーチを始めたことは知っていましたが、ついにHCまで登りつめるとは。自分がアメフトを始めた時に現役終盤だった選手がコーチになるとは時の流れを感じます。

 QBマーカス・マリオタ(Marcus Mariota)はドラフト時の期待ほど成長していません。そのかわり昨季はRBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)が活躍しました。タイタンズにとってクリス・ジョンソン(Chris Johnson)以来のフランチャイズRBになれるか?ことしが正念場です。アラバマ出身のRBはプロ入り後2、3年は活躍しますが、その後の尻すぼみは半端ないものがあります。レシーバー陣はまあまあ良い選手が揃いました。TEデラニー・ウォーカー(Delanie Walker)はベテランですが、マリオタの良き相棒です。WRコーリー・デイビス(Corey Davis)と新人A.J.ブラウン(A.J. Brown)のコンビはロングの脅威があります。OLが強いのも魅力です。OTテイラー・ルワン(Taylor Lewan)はずっとLTとしてQBの背中を守ってきました。

 ディフェンスはちょこちょこ良い選手が揃っており、大崩れはしないと思います。何せDTのジャレル・ケイシー(Jurrell Casey)がいるので真ん中は安泰です。エッジにはキャメロン・ウェイク(Cameron Wake)がマイアミからやって来ました。だいぶ年齢を重ねていますがまだまだ活躍できます。それとカマレイ・コレア(Kamalei Correa)の指導役にもなってくれるでしょう。LBはウェズリー・ウッドヤード(Wesley Woodyard)が中心です。ランとパス両方バランス良く守れるので、なにかと便利な選手です。このチームはSが強い!ケニー・バッカーロ(Kenny Vaccaro)とケビン・バイヤード(Kevin Byard)はリーグでもトップクラスの2人です。バッカーロはヒットが強く、バイヤードはカバーに定評があります。CBマルコム・バトラー(Malcom Butler)はもう一伸び欲しい。

 

ジャクソンビル・ジャガーズ

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ヤンキー漫画でライバル校の生徒を見つけた時
  • 予想:4位
  • オフェンス:平均得点 15.3 (31位) 平均獲得ヤード 302.0 (27位)
    平均パスヤード 194.3 (26位) 平均ランヤード 107.7 (19位)
  • ディフェンス:平均失点 19.8 (4位) 平均被獲得ヤード 311.4 (5位)
    平均被獲得パスヤード 194.6 (2位) 平均被獲得ランヤード 119.6 (19位)

 ついにブレイク・ボートルズ(Blake Bortles)とおさらばしました。イーグルスからQB聖ニック・フォールズ("Saint" Nick Foles)を呼び込みました。これでことしダメならHCダグ・マローン(Doug rMarone)のクビも危ないことになります。それとプライベートな事情でスターLBテルビン・スミス(Telvin Smith)が来シーズンの離脱を宣言しました。こういうこと言えるのはアメリカっぽい。

 さて、ニック・フォールズは活躍するでしょうか?イーグルスのシステムでは上手くいきましたが、ジャガーズのシステムに合っているかは不明です。イーグルスはアンディ・リード系列のダグ・ピーダーソン(Doug Pederson)ですから、ウエストコーストオフェンスのホライゾンタルなパスオフェンスです。一方、ジャガーズはRBレオナード・フォーネット(Leonard Fournette)を主軸としたランとドン・コリエル系列のOCナサニエルハケット(Nathaniel Hackett)によるバーティカルなパスが持ち味です。フィールドを横に使うか、縦に使うかの違いでフォールズが不発に終わるかもしれません。今の時代はウエストコーストオフェンスを主軸にするチームが多いので、フォールズもそれで成功しました。レシーバー陣はディディ・ウエストブルック(Dede Westbrook)以外は失敗作みたいな連中の集まりです。

 ディフェンスは昨季めちゃくちゃ強かった。しかし、スミスの離脱でLBマイルズ・ジャック(Myles Jack)に負担が掛かります。DEカライアス・キャンベル(Calais Campbell)とヤニク・ガコウエ(Yannick Ngakoue)はフロントの大黒柱です。CBジェイレン・ラムジー(Jalen Ramsey)とA.J.ボウイェ(A.J. Bouye)というリーグ随一のCBコンビを解消せずに済んだことは朗報です。ただ、オフェンスが得点できなければ勝つことはできません。

 

まとめ

 上の2チームと下の2チームで戦力は大きく異なります。どのチームもオフェンス、ディフェンスともに強力なフロントを抱えているので、ストロングスタイルのフットボールを見るには良いチームが揃っています。やっぱりフットボールはマッチョな巨漢のぶつかり合いが面白いのです。健康には良くないのでしょうが、そんなこと言ってたらフットボールはできません。こんなこと言うとコロッセオの時代から人間の本質は変わってないなと思います。激しい闘いを見て興奮する、それが人類の歴史です。