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NFLとNCAA footballについてあれこれ

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アメフトを勉強しよう〜ディフェンスのポジションとフォーメーション〜

 こんにちは。結局ヘビー級のぜん息に苛まれ、10連休のうち8日は呼吸困難でした。散々なゴールデンウィークが明け、わたしだけ何も休めず、仕事が始まったという悪夢の今週でした。皆さんは楽しめましたか?

 さて、オフシーズンでネタがなくなったため始まったアメフトのお勉強。前回のオフェンスに続いて、今回はディフェンスのポジションとフォーメーションを紹介します。

 

テクニックとはなんぞや?

 このブログでも何回か出てきたワード”テクニック”。3テクニックとか聞いたことはありませんか?ディフェンスのポジションを説明する前にテクニックについて学ばなければなりません。経験者でなければ「なんのこっちゃようわからん」という方も多いことと思います。まずは下の図をご覧ください。

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Technique

 テクニックとは技術のことではなく、アラインメントと呼ばれるディフェンシブフロントがセットする「位置」のことを指します。OLの真正面または外側の肩、内側の肩を正面にセットする位置によってテクニックが違います。Cの真正面の0を始めとし、9まであります。Cの外側の肩につくのが1テクニック、Gの正面が2テクニック、Gの外肩が3テク。これが3テクニックです。「ワイド9」という言葉も聞いたことがあるかもしれません。これは9テクよりさらに外側にエッジラッシャーがセットすることです。OTのブロックを極力受けず、できるだけ直線的にQBにラッシュをかけるため考案されました。そのためにはエッジのスタートの速さが何より重要です。

 このほか、調べてみるとGの内肩を1テクとする場合もあるみたいです。上の図の場合、GとTの内肩は番号がありません。この場合、2-iとか4-iとか呼びます。ちなみに8はありません。なぜかは聞かないでください。わかりません。

 OLとOLの間の隙間をギャップまたはホールと言います。内から順にA、B、Cと割り振られています。ランの場合はオフェンスはどこかのギャップをこじ開けようとします。ディフェンスはそれぞれ自分の担当ギャップが決められているので、全力で潰しに行きます。

 

ポジション

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4-3 Over

 さて、いよいよポジションの話に移りましょう。OLに最前列で向かい合っている4人がDL(ディフェンシブライン)です。外側をDE(ディフェンシブエンド)、内側をDT(ディフェンシブタックル)と言います。OLのブロックを受け止め、ランではブロックを潰し、パスではラッシュを仕掛け、QBに襲い掛かります。特にDEはパスラッシュにおいて重要なポジションであるため、ディフェンスで最も高給取りなポジションです。DTは2人がかりのコンボブロックを受けることもあり、大変なポジションですが、ここが機能しないとランもパスもやられ放題です。2列目の3人はLB(ラインバッカー)です。位置によってILB(インサイドラインバッカー)とOLB(アウトサイドラインバッカー)に分けられます。オフェンスの人数が多い方をストロングサイドと呼びますが、4-3ではストロングサイドのOLBをサム、逆のウィークサイドのOLBをウィリー、真ん中のILBをマイクと言います。現地の解説などはこの通称で呼ぶこともあるので、覚えておいてください。LBはランではメインのタックラー、パスではアンダーゾーンのカバーに下がります。一番タックル数が多いのがLBです。強烈なRBと当たると脳みそが頭蓋骨の中で飛び散るような衝撃が来ます(これが楽しい)。また、マイクは一般的にディフェンスのリーダーとなります。LTからTE(TEがいない場合またはTEが離れている場合はRTまで)までをボックスと呼び、ボックス内にいるDLとLBを合わせてフロント7と言います。

 続いてWRの前にいるのがCB(コーナーバック)です。デイフェンスの中で1番脚が速く、身体能力が高い選手が務めます。一瞬でも負けてしまうと相手にロングパスを通すことになり、責任重大です。その代わりインターセプトできればヒーローです。ランでもオープンに抜けてきたRBをタックルしなければなりません。人によってはランサポートにやる気を感じない選手もいますが、、、わたしはこのポジションは一生できないとアメフトを始めてすぐに痛感しました。1番後ろにいる2人がS(セーフティ)です。ストロングサイドがSS(ストロングセーフティ)、ウィークサイドがFS(フリーセーフティ)となっています。SSはTEのマンカバーをする場合もありますが、現代ではどちらもあまり役割は変わりません。後ろを通してはいけないディフェンスの最後の砦です。彼らが抜かれると一気にTDとなるため、こちらも責任重大です。パスで最後方を守ることもあれば、LBになることもありますし、果てはディフェンシブフロントの大外であるエッジまで任されることもある万能性が問われるポジションです。SとCBを合わせてDB(ディフェンシブバック)またはセカンダリーと呼びます。セカンダリーよりはDBの方がよく使います。

 ちなみにわたしはLBとSの経験があります。1番楽しいのはILBです。前提としてRBやWRという輩はどこのチームでもイキリが多いのです。試合のしょっぱなに思いっきりタックルして黙らせることより気持ちいいことはほかにありません。Sも意気揚々とパスキャッチした瞬間のWRをブッ刺す気持ちよさがあります。

 

4-3

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4-3 over

 次はフォーメーションの話。全く同じ図です。4-3という数字はDLとLBの数から来ています(前者はDL、後者はLB)。最もポピュラーなフォーメーションだと思います。ランもパスもバランスよく守れるので、一昔前まではこれか後述する3-4が主流でした。ストロングサイドのDTを見てください。先ほど説明した3テクの位置にセットしています。一部のDTが3テクと呼ばれるのはこのためです。逆にウィークサイドのDTはボールの鼻先にいるのでNT(ノーズタックル)やNG(ノーズガード)とも呼ばれます。

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4-3 under

 少し変わりました。サムがエッジにつき、DLがウィークサイドにずれています。これが4-3アンダーです。オーバーとアンダーの違いはストロングサイドのDTが何テクにつくかで変わります。アンダーの場合、ストロングサイドのDTは1テクにセットします。それとフロント7のホール担当が変わります。誰がパスラッシュして、誰がしないのかわかりにくくなるのも利点です。大概はマンカバーなのでサムはTEをカバーすることになります。Sをボックスに上げてもう1人LBを増やすという戦法も可能です。

 

3-4

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3-4

 こちらは3-4。DLとLBの数が逆転しています。この体型は一昔前のスティーラーズやレイブンズなどが愛用していました。いまもベース自体は変わりませんが。この体型で1番しんどいのはNTです。両Aギャップを1人で見なければなりません。通常は1人1ギャップです。NTは最初にプレイサイドを見極め、プレイサイド側のAギャップを守ります。また、OLがコンボブロックせずにILBをブロックすることもあるため、ILBには4-3のマイク以上にパワーが求められます。

 

 ニッケルディフェンス

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4-3 Nickel

 最近主流のフォーメーションも見てみましょう。パス全盛のフットボールとなり、RBやLBの需要が減る一方、WRやTE、DBの需要はうなぎのぼりです。そうなると先ほど紹介したスプレッドオフェンスと呼ばれるWRを増やし、フィールドを広く使う戦術が主役となりました。オフェンスが才能溢れるWRやTEをどんどん増やすのであれば、当然ディフェンスもDBを増やさなければ、パスを通されっぱなしになってしまいます。そこで近年は、ニッケルディフェンスが基本となりました。上の図ではWLBの代わりにNB(ニッケルバック)という追加のDBが投入されています。※決してカナダ出身のロックバンドではありません。NBを使えばLBよりスピードがあるので、パスに対応しやすくなります。サムは相変わらずTEのマンカバーを担います。もし、TEがロブ・グロンコウスキーのようなバケモノであればSSがヘルプに入り、上下から挟むHigh&Lowのダブルカバーで守ります。上は4-3で紹介しましたが、もちろん3-4でも同様の守り方があります。

 さらにDBが必要な場合はDLまたはLBをもう1人減らし、DBを追加するダイムディフェンス、果てはDBを7人にするクオーターディフェンスという守り方もあります。ちなみにニッケルとかダイムというのはアメリカの小銭から来ています。なんでかはわかりません。

 

まとめ

 いかがですか?少しずつわかってきたのではないでしょうか?もし、説明不足な点があれば教えてください。

 オフェンスが進化すればディフェンスも進化する。その逆も然り。最近はNFLの放送が減ってしまったので、戦術についていくのも必死です。当ブログでは基本的な戦術を紹介しますので、そこから応用形として最新のNFLNCAAを見て勉強していきましょう。次回はいよいよオフェンスのプレイについて解説していきます。わたしが説明できるのは基本的なことだけですが、最新のフットボールを知るためには基本も大事なのです(言い訳)。