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NFLドラフトポジション別注目選手トップ5〜ディフェンス編〜

 こんにちは。ギリギリですが、ついに待望のNFLドラフトも今週末です。昔はNFL JAPAN.COMが注目選手を紹介していましたが、いつぞやから記事数が少なくなり、情報を得ることが難しくなりました。そんなわけでこの記事を書いているわけです。今回はディフェンス編です。

 

DE

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「これ、脚つったんちゃう?」by ニック・ボサ
  1. ニック・ボサ(オハイオ州立)
  2. ラシャーン・ゲイリー(ミシガン)
  3. モンテズ・スウェット(ミシシッピ州立)
  4. クリーラン・フェレル(クレムソン)
  5. チャールズ・オメニフ(テキサス)

 チャージャースのジョーイ・ボサの弟であるニックは、スタートの1歩、ハンドテクニック、体格、スタミナどれを取っても一級品で、全ポジションの中でことし最高の選手です。ポジションもエッジから3テクニックまでこなせる万能型。スタートの1歩の爆発力は素晴らしく、相手のブロックをかわすハンドテクニックと身体を傾けながらのラッシュも可能です。パスだけでなくランでも相手OLをバックフィールドに押し込むパワーを持っており、まさに超大学級の選手です。一方、心配なのは故障歴が挙げられます。彼は昨シーズン中盤に体幹の筋肉を損傷し、残りシーズンを全休しました。ケガをしてすぐにシーズン全休を発表したことで批判もありました。

 ゲイリーは類い稀な才能の持ち主で、ことし最も恵まれた身体能力を持つディフェンダーとの呼び声も高い男。爆発力があり、腕力でOLをめちゃくちゃに押し込むことができます。また、ボサとは違い、パスカバーを任せることもできます。彼の弱点はしつこい肩の痛みです。キャリアを通じて悩まされており、NFLで本格的に痛めてしまうと、指名したチームは大きな損を被ることになるかもしれません。ボディバランスもそこまで良くないのと、ランが予想されるシチュエーションでは3テクニックを任せるには荷が重すぎます。

 スウェットはエッジラッシャーのプロトタイプです。爆発力のある1歩目とブロックを容易に外すリップテクニック、スタミナなどが魅力です。QBへの圧力は群を抜いており、諦めないしつこさも兼ね備えています。しかし、動きはワンパターンなので、よくポケットの外にはじき出されることもありました。プロで活躍するには洗練された動きを見せるほかありません。

 昨シーズン猛威を奮ったクレムソンDLのひとりであるフェレルは過去2年間で21サックを積み上げた生産性の高い選手。パスではQBへアタックするスピード、ランでは長い手足を生かした押し込みが持ち味です。特別身体能力が高いわけではなく、スタートの爆発力もほかの候補生に比べて劣っています。

 昨シーズンブレイクしたオメニフはエッジラッシャーの未来かもしれません。2メートル以上の身長と長い手足に対抗できるOTはNFLでも多くいません。身体能力を存分に生かすプレイスタイルで柔軟性、スピードともに優れています。しかしながら、背の高さが災いして上体が起きがちです。諦めグセも要注意です。

 

 最近はエッジラッシャーという呼び方が主流ですが、OLBと敢えて区別するならDEは3テクニックのDTも可能な選手を指すことが多いです。2メートル近い身長と長い手足に120キロ以上の巨漢がこのポジションでプレイできるのです。そして、ディフェンスで最も高給取りなのもこのポジションの選手が多いです。現代フットボールにおけるパスラッシャーの重要性を変えた選手といえば、元ジャイアンツのローレンス・テイラーです。彼の出現以降、ディフェンススキームは大きく変わり、多様なパスラッシュの戦法が編み出されました。その中核となるのがこのエッジラッシャーというポジションです。

 

DT

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クイネン・ウィリアムス *歯の矯正と顔つきだけで見たら中学生
  1. クイネン・ウィリアムス(アラバマ
  2. エド・オリバー(ヒューストン)
  3. ジェフリー・シモンズ(ミシシッピ州立)
  4. クリスチャン・ウィルキンス(クレムソン)
  5. デクスター・ローレンス(クレムソン)

 ウィリアムスは昨シーズン、対戦相手が最も警戒しなければならない選手でした。NFL予備校状態でタレントだらけのアラバマの中でです。ダブルチームでもブロックできず、暴力的とも言えるハンドテクニックで次々とOLは破られました。爆発力、柔軟性も優れており、インテリアラインマンとして理想形のような選手です。21歳と若いながらもベテランのような上手さもあります。強いて言えばアラバマは選手層が厚いので、経験が少ないことが懸念でしょうか。

 オリバーは130キロほどですが、LBのようなスピードで動くことができます。スタートからギャップに飛び込むまでのスピードは一級品です。さらにOLをバックフィールドに押し込むパワーも魅力。過去に膝をケガし、手術もしています。190センチない体格もNFLで通用するか疑問です。ほかにも当時のHCをシバいたことから素行面にも不安がつきまといます。

 シモンズは洗練されたテクニシャン。巨漢から繰り出されるパワーも見ものです。それでいてクイックネス、ハンドテクニックもあり、最後までプレイをやり切ります。ルーチンワークのように相手ランプレイを潰すこともできます。2016年に女性への暴行事件を起こした過去があります。それ以降、スキャンダルはありませんが、彼の性格は慎重に見極める必要があります。

 ウィルキンスは爆発力、ハンドテクニック、ボディバランス、方向転換の素早さすべてを持っています。逆サイドのランでも最後まで追いかける執念も高評価。大学時代にはRBとして3TDを記録し、汎用性の高さも長所です。短所としては、ランブロックに負けることがしばしばあります。2つのギャップを守る能力はありません。パスラッシャーとしては優秀ですが、ランは苦手としています。

 5人の中で最も大きな選手がローレンスです。150キロを超える重量級でNTとしてピッタリだと思います。オフェンスのインテリアラインを崩壊させ、複数のブロッカーに対応できます。体重からは考えられないほどスピードもあります。それでもパスラッシュのシチュエーションしか活躍できないという見方もあります。ドーピングにより昨シーズンのプレイオフを出場停止となったことも彼の評価に影を落とします。

 

 DTというポジションはNTといわゆる3テクに分けられます。前者は元レイブンズのハロティ・ナータや元ベンガルズのドマタ・ペコのような選手が有名です。とにかく体重があり、それでいて2つのギャップを見ることができるテクニックを兼ね備える選手でなければ務まりません。ランディフェンスではCとGのコンボブロックを破ることができるパワーも求められます。一方3テクはラムズのアーロン・ドナルドやダムコン・スーのような選手が出てきてからパスラッシャーとしての重要性が増しました。NTとしてプレイすることも可能ですが、どちらかと言えばクイックネスが必要なポジションです。

 

ILB

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煽ることは忘れないデビン・ホワイト
  1. デビン・ホワイト(ルイジアナ州立)
  2. デビン・ブッシュ(ミシガン)
  3. マック・ウィルソン(アラバマ
  4. ダコタ・アレン(テキサステック)
  5. テボン・コーニー(ノートルダム

 ホワイトは現代フットボールを代表するLBです。爆発力があり、サイドラインからサイドラインまで追いかけるスピードも持ち合わせています。しっかり腰から動けるので、Sのようにパスカバーもできます。ブリッツも得意なことに加え、ランでも持ち前の嗅覚を武器にキャリアーを押し戻します。リーダーとしての素質もあり、開幕先発は確実でしょう。185センチほどの身長と100キロ強の体重はNFLでは小柄です。NFLのOLに対処できるかが不安材料です。

 ブッシュはフィジカルで勘の鋭いLBです。ホワイトと同じく小柄ですが、タックルも強く、なによりミスタックルが少ないのが魅力です。重心が低く、ボディバランスも良く、パンチが強い選手です。ホワイトと同様守備範囲が広く、ゾーンカバーを得意としています。とことんブッシュと似たような選手で、欠点も同じです。いくら大学時代にパワーがあることを証明してもプロで通用するかは疑問です。パスでもTEのような高身長の選手には高さで負けてしまいます。

 またもアラバマ出身です。ウィルソンも上の2人と同様、スピードがあり守備範囲が広く、ヒットに自信ありな男です。プレイの見極めも早いです。最近のLBらしくパスカバーも上手です。昨シーズンは思ってたより成績が伸びませんでした。ビッグプレイやハードヒットを狙いすぎて前のめりの姿勢は要注意です。タックルミスが多かったのはいただけません。

 アレンはフィールドのどこにでも現れます。サイドラインからサイドラインまで駆け抜け、パスでも坂道を駆け下りるようにパシュートします。恐れを知らず、ギャップを潰す姿勢は素晴らしいものがあります。フィジカルの弱さなど弱点はありますが、なによりマズいのは素行面です。チームメイト2人と強盗に押し入ったことで、2016年に退部させられています。

 コーニーはプレイの見極めが早い野生的なLBです。強靭な下半身と長い腕を生かしたタックルは強力です。スタミナ、爆発力、パワーを兼ね備えながら、ゾーンカバーも得意です。一方でTEのカバーは苦手で守備範囲もそこまで広くありません。

 

 LBというポジションは最近数が減っています。昔は4-3や3-4といったディフェンスのフォーメーションが基本でLBは3、4人必要でしたが、近年のパスオフェンスのトレンドにより、DBの数を増やしたニッケルやダイムといったフォーメーションが基本となりました。OLBもエッジラッシャーと呼ばれるようになり、現在、純粋にLBと呼ばれる選手は2人か、最悪1人だけという状況です。それでもFBとは違い、なくなるポジションではありません。TEやRBのマッチアップには不可欠なポジションだからです。しかし、昔のようにランディフェンスに重きを置いた選手は減り、細身でスピードのあるパスカバーが得意な選手が増えています。

 

OLB

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ジョシュ・アレン *この顔、脳震盪ちゃうん?
  1. ジョシュ・アレン(ケンタッキー)
  2. ジャカイ・ポライト(フロリダ)
  3. ブライアン・バーンズ(フロリダ州立)
  4. バショーン・ジョセフ(フロリダ)
  5. ディアンドレ・ウォーカー(ジョージア

 アレンはシニアまで大学に残ったことで評価を上げました。10キロほど体重を増やし、パワーを付けながら動きは損なっていません。柔軟な身体を生かし、身体を傾けながらエッジからプレッシャーをかける能力はことしナンバー1です。QBへ到達するスピードが早く、ハンドテクニックもあります。ランでもパシュートが早く、LBとしても使い勝手が良い選手です。しかし、ランディフェンスで安定性を欠くことがあります。

 ポライトは最も純粋なパスラッシャーの1人です。爆発力があり、電撃的なスタートは眼を見張るものがあります。大体のOTにはスタートで勝てます。そこで勝てない場合でも、的コルツのドワイト・フリーニーのようなスピンムーブでかわします。スタミナがあり、ランでも最後まで追いかけ続けます。110キロほどの体重はエッジラッシャーとしては軽く、NFLの巨大なOLに勝つことは難しいかもしれません。スピンムーブに頼りすぎるところも改善の余地ありです。

 バーンズはとにかく身体が長いです。背が高いというより長い。198センチは理想的な体型で、ボディバランスにも優れており、手を上手く使うことでまともにヒットを食らいません。OLがスピードを警戒した裏をつき、急な方向転換でかわすこともできます。背が高い割に100キロほどしか体重がありません。見た目どおり、OLには明らかにパワー負けします。特にランプレイでその様が目立ちます。

 ジョージアは毎年優秀なパスラッシャーを輩出します。ウォーカーもその一例です。ハンドテクニック、パワーが優れており、パスカバーに下がることも可能。勘が鋭く、フットボールIQも高い選手です。スナップ直後の爆発力はありません。彼の好成績は、彼自身の能力によるものではなく、戦術によるものとの指摘もあります。

 DEと同じくエッジラッシャーと呼ばれるようになりましたが、こちらは細身でスピードをウリにラッシュを仕掛けます。パスカバーに出ることもしばしば。エッジラッシャーとして重宝されるようになったのはスティーラーズとレイブンズの影響が大きいです。前者はジェームズ・ハリソンとジョーイ・ポーター、後者はテレル・サッグスらがパッシングダウンで頻繁にパスラッシャーとして起用したことがポジションの定義を変えました。それまで、身長が足りずDEになれなかった選手もOLBとしてなら活躍ができたので、一気に広がりました。最近ではブロンコスのボン・ミラーが筆頭です。DEと並び高給取りなポジションです。

 

CB

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ショルダーパッド大きすぎるグリーディ・ウィリアムス
  1. グリーディ・ウィリアムス(ルイジアナ州立)
  2. ディアンドレ・ベイカー(ジョージア
  3. バイロン・マーフィー(ワシントン)
  4. トレイボン・マレン(クレムソン)
  5. ロック・ヤ=シン(テンプル)

 ウィリアムスほどスピードと体格、身体能力に恵まれたCBは滅多にいません。シーホークスが好むタイプで、QBからすれば彼のところに投げるのを躊躇してしまいます。レシーバーのルートを潰すことに長けており、きっちりインターセプトします。パスカバーは得意ですが、ランサポートは苦手です。度胸がないのかしっかりタックルできません。ランプレイで攻められると苦しいかもしれません。

 180センチ、90キロ弱と小柄なベイカーですが、フィジカルで競争心溢れるCBです。大型レシーバーが相手でも抑え込みます。しっかり腰をレシーバーに寄せて鏡のように張り付きます。ウィリアムスとは違い、ランサポートでも貢献できます。脚はそこまで早くないので、レシーバーに振り切られることがあります。加えて頭上を越えるボールには苦戦します。

 マーフィーはクイックネスと嗅覚が優れた選手です。ボールホーカーと呼ばれるインターセプト量産マシンです。ニッケルでもアウトサイドでもプレイでき、ルートを読む能力も評価されています。ベイカー同様、彼も小柄なので、大型レシーバーには苦戦するかもしれません。

 185センチとこの5人の中では1番背が高いマレンは、フィジカルが強みです。インターセプトの数こそ少ないもののボールへの嗅覚は鋭いです。縦のパスで彼の頭上に投げるのは危険です。しかしながら、彼の評価はクレムソンのDLのおかげだという指摘もあります。4人全員がドラフト候補という恐ろしいDL陣によって相手QBはまともにパスを投げる機会に恵まれませんでした。また、脚が長いことが災いして、方向転換がそこまで上手くありません。

 ヤ=シンはテンプルに転校して脚光を浴びました。体格もそこそこ、ミラーの能力も高いです。ピッタリ張り付くよりはクッションを取りながらのカバーを得意としています。バンプが早く、パスコースに出しません。ミラーの能力は高いですが、クイックネスは足りません。スピード派のレシーバーには付いていないかもしれません。特別大きいわけでも、速いわけでもなく、目立った能力はありません。

 

 全体的にDBは大型化が進んでおり、CBも例外ではありません。特にワイドアウトとマッチアップするナンバー1CBは身長に加え、スピードも求められる過酷なポジションです。このトレンドを作ったのはカーディナルスのパトリック・ピーターソンや49ersのリチャード・シャーマンです。それまで元レイダースのナムディ・アソムハのような手足が長く、スピードがある選手がロックダウンCBとして活躍していましたが、WRの大型化により、CBにも体格が求められるようになりました。しかし、身長が低くてもニッケルDBとしても重宝されます。ウェス・ウェルカーのようなスロットレシーバーの活躍に伴い、NBの重要性も高まっています。

 

S

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ナシール・アダリー *オシャレポイントはフード付きのインナーでパーカーっぽく
  1. ナシール・アダリー(デラウェア
  2. ディオンテ・トンプソン(アラバマ
  3. テイラー・ラップ(ワシントン)
  4. ジョナサン・エイブラム(ミシシッピ州立)
  5.  ダーネル・サベージ(メリーランド)

 NFLレジェンドであるハーブ・アダリーのいとこのナシールは大学での最初の2年間をCBとして過ごしました。CB並みの身体能力だけでなく、センターフィールドを守りきる察知能力も兼ね備えています。クイックネスとバックペダル、ボールへ詰めるスピードがあり、守備範囲は広大です。無駄な動きもほとんどなく、NBとしてもプレイ可能です。少し小柄ですが、ブロックに対しても積極的にヒットすることができます。おまけに素行も良く、高いフットボールIQも素晴らしい。彼はデラウェア大という無名の大学に所属していましたが、リーグはFBS校と比べると明らかに低レベルです。果たして、彼がNFLでも同じようにプレイできるのか?そこだけが不安です。

 アラバマのDBを束ねたトンプソンは大柄で守備範囲も広いSです。常にボールの近くにいることもよく訓練された証。アラバマでの先発は1年間だけでしたが、勘が鋭くプレイリードも優秀です。ボールスキルも高いので、よくレシーバーからボールをはたき落とします。ボックスSとしても定評があり、タックルの強さはまさにフィジカルモンスター。ですが、しばしば足の運びが悪い時があります。さらにビッグプレイやハードヒットを狙うあまり、確実なタックルをしない時があります。

 ラップはワシントンディフェンスにおいてHigh and Lowの役割を与えられていました。Highとはディープゾーンの守りのことですが、彼はどちらかというとこちらの方が得意です。フィールド全体を見渡し、パスコースを見極めます。Lowの場合、ボックスSとしてプレイします。常にボールの周りにおり、タックルのテクニックも魅力です。体格がそこまで大きくないので、NFLでもしっかりフィジカル負けしないことを証明しなければなりません。大学時代は彼のプレイリードの高さで守備範囲を補っていたものの、プロのスピードについていけるかも課題です。

 エイブラムはどちらかというと最近のLBに近い体格の選手です。暴力的なヒットは男心をくすぐります。サイドラインからサイドラインまで駆け抜けることもでき、ブロックを食い止めるパワーもあります。ディープゾーンを守るより、アンダーゾーンでのプレイを得意とします。TEとのマッチアップ、ブリッツにも対応できる戦闘狂です。そのせいか頭は非常に単純で、ミスディレクションを狙ったプレイにまんまと騙されます。タックルミスも多く、NFLのWRに対応できる身体能力はないかもしれません。

 体格は小さいかもしれませんが、サベージは身体能力が高く、守備範囲も広い選手です。FSタイプの選手で、NBもできます。読みが鋭く、すぐにボールまで駆けつけます。スロットレシーバーからTE、RBまでぴったりカバーできるうえ、ターンオーバーを誘発します。小柄な体格はTEとのマッチアップでは不利です。また、ビッグプレイを狙いすぎる姿勢もSとしては欠点です。

 近年、ディフェンスで最も汎用性を求められるポジションがSです。現代フットボールでは敢えてSSとFSに分ける必要もないと思います。Sはディープゾーンからエッジラッシャー、NBまで対応できる能力が求められ、昔と比べてハイブリッドなポジションとなっています。そのため、体格もLBより大柄に見える選手も増えています。少し前にこのポジションを再定義したのが元シーホークスのカム・チャンセラーです。圧倒的フィジカルを武器にオフェンスを悪夢に陥れました。現役ではジェッツのジャマール・アダムスやチャージャースダーウィン・ジェームスが典型的なSSです。どちらも細身ですが、身長は190センチ近く、強烈なヒットがウリの選手です。LBが小型化する一方で、TEをカバーするためにDBは大型化しています。

 

まとめ

 前回に引き続き、今回はディフェンスのポジション別ランキングを紹介しました。LBをやっていた身としては近年のLB省人化は悲しいですが、汎用性の低いポジションは数を減らす傾向にあります。ディフェンスはオフェンスに合わせて各ポジションのメンツを構成するので、どうしても複数のポジションをこなせる選手が優遇されるのです。ポジションの垣根を超える選手が増えてきた昨今のディフェンスでは1点特化型の選手は使いにくいという悲しい現実があります。「アイシールド21」では、それぞれに役割があり、どんなタイプでも活躍できるポジションがあるようなことを言っていましたが、それはもう過去の話。