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激戦、ワイルドカード!

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ワイルドカードのベストショット



プレーオフ開幕!若手VSベテランQB対決

 いよいよNFLプレーオフが開幕しました。長きに渡るレギュラーシーズンを勝ち抜いたチームによるトーナメントによるスーパーボウルへの道のりが始まりましたワイルドカードインディアナポリス・コルツVSヒューストン・テキサンズシアトル・シーホークスVSダラス・カウボーイズボルティモア・レイブンズVSロサンゼルス・チャージャースシカゴ・ベアーズVSフィラデルフィア・イーグルスの4試合が行われました。早速試合を振り返りましょう。

 

インディアナポリス・コルツVSヒューストン・テキサンズ

 コルツは怪我に悩まされてきたQBアンドリュー・ラック(ヒゲを得た代償に髪の毛を失った男)が久々にプレーオフ出場。対するテキサンズはクレムゾン大学出身の若手QBデショーン・ワトソンが意気揚々と初のプレーオフに乗り込みました。

試合結果はこちら。

 

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 いかにOLが大事かということがよくわかる試合でした。コルツはルーキーながらオールプロというスーパーGクエンティン・ネルソンを中心としたOL陣がランもパスも素晴らしいブロックで終始スクリメージラインを支配していました。RBマーロン・マックが100ヤードを超えるほか、レシーバー陣もWR T.Y.ヒルトンなど好成績を残しました。ランがよく出るとOLは気分良くプレーできるもので順調な試合運びでした。

 一方テキサンズは要所でうまくプレッシャーをかけられ、最終的にドライブが止まるシーンが散見されました。ワトソンもコントロールが定まらず、通常であれば決まるパスの取りこぼしも多い印象。特にボールが下を向いて落ちていく状況が多々あり、レシーバー陣に届いていません。後半はディフェンスが止めても得点に繋がらず、最後は気持ちが切れてそのまま試合終了という体たらく。

 全体的にスカウティングで勝った試合という印象です。

 コルツのOLがガシガシ攻めてテキサンズはやられ放題。マックのタッチダウンランの際、左サイドのOLがエンドゾーンまでテキサンズDLを押し込んだシーンが印象的でした。また、せっかくテキサンズディフェンスが踏ん張っても、オフェンスは3 and out。オフェンスばっかり休んでディフェンスは働きっぱなし、おまけに無得点ではやる気も下がりまくりです。ワトソンも大学時代は全米王座決定戦でアラバマを下すなどビッグゲームの経験はありますが、プロの洗礼を浴びた格好です。まあ、これを糧に来季以降の成長を期待しましょう。

 コルツはラックが本領を発揮し、試合を上手く運びました。いつでもロンTを着る男TEエリック・イブロンはここまで上手くコルツにフィットするとは思っていませんでしたが、今シーズンは大活躍。最初のドライブでタッチダウンレシーブを決めてくれました。他にもバランス良くフィールドを広く使いディフェンスに的を絞らせませんでした。ディフェンスはカバー2のゾーンディフェンスを多用しテキサンズWRディアンドレ・ホプキンスのディープを抑えながら、アンダーゾーンを5人で守りミドル以下のパスも最小限のゲインに留めることができました。

 

 

 

シアトル・シーホークスVSダラス・カウボーイズ

 2戦目はQB以外にも両チームのLBにも注目が集まる試合となりました。シーホークスはK.J.ライトとオールプロのボビー・ワグナー、カウボーイズはレイトン・ヴァンダー・エッシュとジェイロン・スミスの現代最高のLBコンビを擁するディフェンスは見応えがありました。また、ともにディフェンスとランゲームで勝ちに行くスタイルは共通でフィジカルなフットボールは男ウケ抜群の試合でした。

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 試合冒頭、カウボーイズのWRアレン・ハーンズの足首がポッキリ折れるという痛々しい怪我とシーホークスの巨漢Kセバスチャン・ジャニコウスキーがハムストリングを負傷するアクシデントが続きましたが、引き締まったディフェンスとスペシャルチームの活躍はプレーオフで勝ち上がるために不可欠な要素を見ることができ大満足。

 オールプロのLBにはワグナーとパンサーズのルーク・キークリーが選ばれていますが、個人的にはヴァンダー・エッシュが選ばれるべきだと思っています。ガタイが良くクイックネスもあり、正確なタックルはLBの理想形のような選手です。また、両チームディフェンスのフロント7が大変強力で終始興奮しっぱなしでした。最近はパスラッシュのためにインテリアラインマンの重要性が上がってきているような気がします。エッジラッシャーはしばらく前からプレッシャーをかけるために人気がありましたが、ラムズのアーロン・ドナルドやベアーズのアキーム・ヒックスのようなポケットを潰すラインマンが存在感を増しています。

 

ボルティモア・レイブンズVSロサンゼルス・チャージャース

 今年はディフェンスの強いチームが勝ち上がって大学時代にLBを経験していた筆者としてはご機嫌なプレーオフ。この試合もディフェンス自慢のチーム同士の対戦となりました。

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 レイブンズのQBラマー・ジャクソンにはほろ苦いプレーオフとなりました。先輩QBジョー・フラッコの不調により先発となってからチームの調子はうなぎ上り。そのままプレーオフでもいけるかと思いきやプロは厳しかった。ご自慢のランも対策されてオフェンスは沈黙してしまいました。とはいえ最年少でプレーオフの先発QBとなった選手なので、今後に期待しましょう。マイケル・ヴィックのように闘犬で捕まらないでくれ!

 チャージャースのルーキーながらオールプロのSSダーウィン・ジェームスは大注目の選手。最近のSの流行であるSSとLB、果てはエッジラッシャーまで兼任できるハイブリッドなディフェンダーです。ジェッツのジャマール・アダムスも同じタイプの選手ですが、最近はポジションの違いが曖昧となっており、ビッグスキルと言われるポジションは数が減ってきています。ジョーイ・ボサとメルヴィン・イングラムに代表されるエッジラッシャーも同様にひと昔前はDEとOLBに分けられていましたが、最近は一口にエッジと言われるようになりました。

 チャージャースのQBフィリップ・リバースは、年齢を考慮するとこれがラストチャンスと言われています。同期のイーライ・マニングベン・ロスリスバーガーは既にスーパーボウルリングを手にしているなか、苦しい状況が続いていたリバースには頑張って欲しいと思います。

 

シカゴ・ベアーズVSフィラデルフィア・イーグルス

 今シーズン最強のディフェンスを引っさげ久々のプレーオフに出場したベアーズと昨シーズン王者イーグルスのマッチアップ。イーグルスは奇しくも昨季と同じくQBカーソン・ウェンツに代わり聖ニック・フォールズが先発となりました。

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 ベアーズファンとしては恋人にフラれた時と同じくらい悲痛な試合結果に。試合時間残り5秒からKコーディ・パーキーが蹴り込んだボールはポールにぶつかり、さらにバーに弾かれ失敗。パーキーは今後数カ月忘れることはできないでしょう。レギュラーシーズンの成功率もそこまで良くない印象なので、カットされる可能性はぐっと高まりました。ですが、この試合で痛かったのはイーグルスがこの日最初のタッチダウンを奪ったシリーズだと思います。パーソナルファウルとパスインターフェアランスという2度の大きな反則がイーグルスを手助けしてしまいました。強いディフェンスがシリーズ中に犯したこの反則は致命傷になりました。パスインターフェアランスは反則地点からオートマチック1stダウンというぶっ壊れ性能の反則です。パス全盛の時代、反則狙いのパスもあり、是正されることを望んでいますがそれはなさそうです。

 イーグルス勝利の女神?フォールズ様がまたしてもプレーオフで勝利を掴みとりました。今後の試合次第ですが、ウェンツにするかフォールズにするかHCにとっては贅沢な悩みの種を抱えることになりそうです。